本文へスキップ

丹沢スカイクラブエリア丹沢へようこそ

スイス/フランスツアーレポート2


ツアーレポート1からの続きです。

14(金)フライト:アヌシー(Annecy/Montomin)→XC
午前中はフライト解析、今日のブリーフィングをしてのんびり出発。今日のアヌシーは風が北よりなので南のTOから。着いてみると誰もが上がっているコンディション・・・だったのになぜか1本目はぶっ飛んでしまう。
http://www.livetrack24.com/track/927737
幸い定期バンに乗ることが出来、他のメンバーが谷渡りをしたり楽しんでいるのを無線で聞きながらヤキモキ。ただまたぶっ飛んでしまっては元も子もないので、しばらく観察した後、16時過ぎにTO。TO後の岩盤でもしばらくステイして状況観察、2200mの雲底まで上げきってから北に移動開始。そのまま2000m近辺で先日の北TO奥の岩盤に到着。今から湖渡りをしてもしょうがない、と言い訳してXCに方針決定。朝のレクチャーを思い出しつつさらに北に移動。街の近くまで来た所で次のサーマルにヒット、再び雲底まで上げていよいよ湖を離脱。
ここから先、左側には平原が広がりプレッシャーは小さい。おまけに風向きのから谷渡り直後にサーマルを当てられる。ゆっくりではあるが順調に進み、ミウシーが対岸に見えるあたりで「クルーズってどこだっけ?」右手には大きな街が見えるが、そこを回り込んでいくには時間がかかりそう(18時)。街の前を突っ切れば日射のあたっている岩山にダイレクトに届きそう、

ということで山を離れて5~6km、ここで1200mまで下がってしまったがギリギリ岩場に到着、リッジとサーマルで1500mまで上げ直す。川地さん達も車で追いつき、無線でアドバイスを送ってくれたので、裏のダラダラした尾根に突っ込んで緩やかなサーマルでゆっくり上げていく(実際はここがクルーズだった)。2000mで上げ、サモアのエリアも目の前だが時間は19時・・・川地さんからは岩盤を勧められるが、サモアの北TOにショートカット。ここで1900m。直下の峠道を使ってモリジンに帰ることは分かっていたので、「山に降りるかも知れないけど」と無線を入れて峠に突っ込み、結果そのまま1600mで撃沈!機体を畳む前に回収車到着という手厚いサポートで、今日もおいしい夕食が食べられました。約50kmのXC、ありがとう!

Total distance: 107419 m
Max elevation: 2296 m
Total Time: 03:11:42

http://www.livetrack24.com/track/927738

15(土)フライト:シャモニー(Plan Praz)→パシー、パシー

今日はサモアなのでのんびり出発、のつもりだったが、川地さんの「シャモニー飛べるかも」の一言で急遽出発。「基本ぶっ飛びで、モンブラン見ながら飛ぶのが目的だから」とのアドバイスだったが、無風に苦労しながら出ると岩盤で強烈なサーマル!朝霧のゲンコツにいるみたいに気が抜けない。しばらく飛んだところで、「これはパシーまで飛べるんじゃない?」ということで移動開始。相変わらずドンブラコ状態で不安だったが、しばらく進むとパシーのTOが見えてきて安心。パシーに到着後に上げなおしも出来て、ちょっと裏の岩盤も遊べた。
http://www.livetrack24.com/track/927739
LD脇のカフェで昼食を取りながら眺めているとコンディションも良さそうなので、このままパシーで飛ぶことにする。午前中の経験を生かして強引に南西の岩盤に着き、そのままトップアウト。このままサモアまで飛んで行きたいなー、と思うが、風の状況から止められる。しばらく飛んで、LDに向かおうかなー、と街の上空に出たところ、そのままグランドで2300m。南の山をぐるっと回るが落ちる気配がない。川地さんの無線からどうやら吹き降ろしのウェーブになっているっぽい。LDに近づこうとすると一気に上昇音、これは何だかマズイ感じ(実際先に下ろしたメンバーは荒れ荒れで、事故もあったらしい。無線が欲しかった)。何とか下がるシンク帯でぐるぐる回していると、直下の広場に下ろしている機体多数。どうやらサブランらしい、と川地さんとありがたくLD。この日も充実したフライト2本。

http://www.livetrack24.com/track/927740

16(日)サモア(Les Saix)
今日がフライト最終日。とはいっても、この一週間毎日フライトでさすがに皆さんお疲れ。ゆっくりサモアでフライトとなった。中々上がらないのでTOでのんびりしているとN島さん他とも再会。15時にTO、コンディションが良くなってきたのでKおちさんと裏の山まで足を伸ばし、あちこちで上がるサーマルで楽しむ。

TO上空に戻り、充分高いので前回と同様東の岩盤にグライド。若干苦労したがトップアウト。ここで前回と同様に北TOに行こうとするが、川地さんのアドバイスで北の岩塔に移動。今日はモリジンへの移動は厳しいと思っていたが、ここで2200mまで上げると峠の稜線が越えられそう、ということで突っ込む。Kおちさんも着いてきた。が、ここで痛恨のミス・・・

自分のイメージではラシャソー(奥の山)は南北に伸びていて、その西面(左側)に取り付けば何とかなる、と思っていたが、実際は北西-南東に伸びていて、取り付いたのは風下側。あっという間に高度を失い、谷間にLD。正解コース(左のピークへ)を取ったN里さん、A井さんは見事にモリジンまでのプチXC成功。悔しい!

Total distance: 72659 m
Max elevation: 2342 m
Total Time: 02:15:20

http://www.livetrack24.com/track/927741

17(月)~18(日) ジュネーブ観光→ドバイ→羽田空港帰国
フライトは夜だが、一杯飛べたので今日はパラはなし。ゆっくり片付け、アヌシーで豪華な昼食後ジュネーブへ。ここは空港から市街が近いので荷物を預けて3時間程観光。不審物騒ぎで一部空港入り口閉鎖などもありましたが無事帰国の途へ。ところが最後に羽田到着が遅れて23時過ぎ、最終電車はすでに無く、Kおちさん宅に泊させてもらいまいした。ありがとうございます。

<振り返り>

「遠征フライトといっても結局、自分の実力に見合ったフライトになる」といつも思っているが、今回はコンディションの良さもあって事前の期待100%に近いフライトが出来たように思います。その中で見えている課題としては、
・リッジフライト:特にターンで壁から離れすぎる。後もう少しブレーク引いても良いかも。
・風・地形の向きの精度:今は大体90度単位(東西南北)でイメージしている感じだが、これを45度単位で考える必要あり。特にヨーロッパでは谷/峠を一つ越えると風の向きが変わることも多く、突っ込むためにはより精度の高いイメージが必要。

ヨーロッパは遠いので次はいつになるか分からないが、いつかまた・・・

最後に同行した皆さん、川地さんに感謝します。

コメント投稿フォーム

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください