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イギリス South East Wales遠征(2019/8/12-8/13)


夏季休暇を利用してイギリス・南Walesで飛んできました。当初は、昨年参加したハイク&フライレース(2日)のミニ版(1日)に参加する予定でしたが、残念なことに低気圧の通過と重なったため天気が悪く、レースは8末に延期されてしまいました。このためレース予定日の週末は北Wales観光に行って、天候が回復した週明けの2日間で飛びました。今回はそのフライトの様子とエリア情報を報告します。レース以外で飛ぶのは初めてで、Walesのきれいな景色に感動でした!
私が訪ねたのはWalesの南東側に位置するブレコンビーコン国立公園(南北30km、東西60km)という地域です。牧草地に覆われた標高200-800mの丘や山に囲まれ、パラグライダーはリッジソアリングからXC(200km越えの記録も多くあるそうです)まで楽しむことができます。いくつかソアリングクラブがあるようですが、私はSEWHGPGC(*)のメンバーで現地のスクールを運営している友人にお願いして当日のコンディションで飛べそうなエリアを紹介してもらいました。風向きと日照の予報を見て当日の朝に飛ぶエリアを決めて現地に集合するスタイルです。
(*)South East Wales Hang Gliding & Paragliding Club

1日目 8月12日 Garway Hill

 テイクオフ標高 350m、メインランディング標高 150m 風速 NW4-8m/s

前日にTelegram(LINEのようなツール)のPlanningスレッドの仲間に入れてもらい、当日参加予定のメンバーの話を聞いて、北西の強めの風で飛べるエリアの中からGarway Hillへ行くことに決まりました(厳密にはGarway HillはWalesとEnglandの境界に近く、Englandにある丘です)。当日の朝になって、にわか雨の予報が出たことから行き先を変えた人もいまいしたが、5名が集まりました。
地元の詳しい人にメインランディング、飛行禁止区域を教えてもらってから風待ちして飛びました。Garway Hillは独立した小さな丘で、ラジコン飛行機を楽しむ人もいるためリッジソアリングはあまり長く続けられないようで、飛び出したら早めにサーマルを見つけて離脱していきます。が今日は結局、風が強すぎて風待ちで終わった方もいました。
私はXCで飛び出しても帰れるか不安だったのと、そもそも強風時のサーマルにうまく乗り続けられたためしがないので、短めのリッジソアリング+トップランディングを2本楽しんで終えました。Walesの丘はシダ系の植物(Bracken)で覆われているところが多く、パラフライヤーにとってはラインに絡まるため強敵です。幸いGarway HillのBrackenは背丈がせいぜい50㎝くらいと低いのでなんとかなりましたが、ひどいところは背丈の高さにもなるということなので、アウトサイドランディングする際は注意が必要です。
この日は結局、5人のうち3人が飛べて、一人はXCに出ましたが早々とランディングして戻ってきました。

2日目 8月13日 Merthyr Common

 テイクオフ標高 440m 風速 W-NW 4-8m/s

この日も引き続き北西の強風が予想され、前日に友人と話した結果、スクールで行く予定のFochriwに決めました。ところが当日朝になって急遽、一つ谷を挟んだ丘のMarthyr Commonに変更しようということになりそちらへ向かいました。丘に行く道がかなり険しいため、途中で合流して一緒に上りました(一人だったら躊躇して行けそうにないところ)。
テイクオフに着くと眼下にはMarthyr Tydfillの街並みと360°丘に囲まれた眺め。丘には羊だけでなく、馬も放牧されていて珍しい光景でした。エリアとしては、南北1kmくらいのリッジで、東西に方向にもいくつかの谷を挟んで南北方向の丘が続きます。リッジソアリングやXCに適しています。
風が強くスクール生には厳しいコンディションのためインストラクターでもある友人が最初にデモフライト(アクロ)を披露。私も早く飛びたかったのにラインがこんがらがって、ほどいているうちに風が強くなって風待ち。30分ほど待ったら飛べるタイミングが出てきたのでテイクオフできました。
この日が最後のフライト日なので、長く飛んでやるぞと意気込んで1時間半ほど飛べました。途中スクールのタンデムも飛び始めたので一緒にソアリングできました。
リッジの風でいくらでも飛んでいられるコンディションだったので、横風強風時のサーマルに乗る練習をしてみましたが、雲底に到達することはできませんでした(この時の最高高度が650m)…あまり頑張りすぎても風下に流されて帰ってこれない不安があり無理をせず。

昼前まで飛んだあと、友人とスクール生は別のエリアで講習を行うということでお別れし、私は翌日の帰国のため、ロンドンへ向かいました。後日わかったことですが、前日に一緒に飛んだAlexはこの日イングランド南部の丘からXCに挑戦し114km飛んだとのことです。イギリスはXCが盛んです!

知り合いがいないと飛べないかもしれませんが、ご参考にSouth East Walesのハング・パラのお役立ち情報をまとめました。なお、Walesの地名の多くはWelsh(Wales語)のため、一般の英語とは全く異なり現地の人に聞かないと読み方がわかりません。

①SEWHGPGC Webサイト
https://www.flysouthwales.co.uk/
基本的にクラブエリアになりますが、Site Guidesに全24エリアのテイクオフ、ランディングのGPS情報だけでなく、最適な風向き、飛行禁止区域、土地所有者の情報などが公開されていて、初めてでも事前に注意事項を知ることができて助かりました。

②Flybubble天気情報
https://flybubble.com/weather/
Youtubeの動画でおなじみの方もいるかもしれませんが、Flybubbleのサイトにイギリス国内のエリアを網羅した天気情報があります。RASPのサーマルマップやエリアごとのテイクオフ方向と日照、風向きが一目瞭然です。

Garway Hill

Marthyr Common

Garway Hill

Total distance: 5483 m
Max elevation: 500 m
Total Time: 00:36:25

Marthyr Common

Total distance: 31734 m
Max elevation: 652 m
Total Time: 01:34:30

2件のコメント

  1. Mもと より:

    いいなあ、老後はハードな丹沢よりこんなところで飛びたいですねえ。

    • との より:

      風は強めでしたがのどかな景色でよかったですよー
      すごいラジコン使いの方たちがいました。風速6-7m/sの中、曲芸飛行を楽しんでました。

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